人生は無数の彩りをもつ織物です。
炎のごとく怒りに身体を震わせる瞬間もあれば、
七色の虹や燃えるような夕焼けに感動する瞬間もあり、
鉛のような悲しみに打ちひしがれる瞬間もあります。
人生は常に移り変わり、その様相は万華鏡をのぞきこんだ時のように、
私たちの心を魅了して止みません。
　
めまぐるしい変化の中に、私たちの心は翻弄されがちです。
時に疲れ、時に生き生きとし、いつのまにか人生の織物の中に自分を見失ってしまいます。
他人が自分に対して抱くイメージを自分だと思ったり、
テレビや雑誌の反映する流行に身を投じてみている内に、
どれが本来の自分で、どれが作り上げられたイメージの自分なのか、
区別がつかなくなってきます。
その自分に陶酔する時もあれば、絶望する時もあることでしょう。
　
例えば外見。人の外見は皆違ってあたりまえでありながら、
いつのまにかこうあるのがカッコイイと定義付けをしてしまい、
それと比較して嫌悪感を抱いたり、優越感にひたったりしています。
本来の自分のもつ美しさを忘れ、他人のもとめるイメージに自分を合わせようとします。
いつのまにか「私」が埋没していきます。
　
本来の「私」の美しさとは、人とは違うものであっても、他人と比較できるものではありません。
それは、自分の中にすでに内在しているものなのです。
輝く魂の発露が外見であり、自分のイメージなのです。
　
そんな自分を発見するシリーズが、「内なる美が、外見の美しさを創造する」シリーズです。