悉曇には、過去十年間でみなさんにご紹介してきた以上に、数多くの高次のレベルが存在しています。 悉曇は、創造というものを超えて、常に存在してきたと、言われています。 今回は、この地上を超えたところにある悉曇のルーツを探るという、画期的な試みを行います。 一つの悉曇文字には、1000の門があると言われていますが、これらの門は、私達に1000のコネクションを提供してくれるばかりか、私達の意識をとてつもなく拡げることを可能にしてくれます。 この目覚ましいワークに、みなさんも参加されませんか。
悉曇瞑想:上級編(子音編)では、悉曇瞑想第一弾の「宇宙を創造する波動」の次のレベルとは何かを探りました。ここでは、子音が、この地上という、形となったスペースを、どのように創りだしているかを、深遠なレベルから学びました。 この母音編では、第二弾にあたる「意識の変容」の、次のレベルをご紹介します。母音が、より高次のレベルにおいて、どのように私達の体験を変容させているかを、理解することにあります。今回初めて、複合化された文字が、どのような役割を担い、それが私達の意識や現実に、どのように影響を与えているかも探ります。乞うご期待。
ヴァルナパータとは、悉曇のあいうえお順のこと。しかしこの順序を追って悉曇の波動を体験すると、それは単なる語順ではありませんでした。
子音の波動を追ってみると、宇宙の波動がどのような経緯を通して、現象世界が形成されているかを見出すことができるからです。
そして母音の波動を追うと、その背後にある意識が、そもそもどのように展開しながら、現象界へと進むのかを発見させてくれます。目から鱗の体験となるでしょう。
身につける方法を、内なる子供達に教えられるよう、ストラテジーを作ります。
真言密教の宇宙観には、二十八の天上が存在しています。 それらの天上は、瞑想をもってするとき、肉体をもちながらも体験することができ、数々の純粋な意識の状態へと導いてもらうことができます。ここでは十個の瞑想を行い、次の天上を訪れます。
瞑想内容 欲望の天上(最初の六つの世界) 形のある天上(次の十八の世界) 形のない天上(最後の四つの世界) ・無限のスペースの天上 ・無限の意識の天上 ・非存在の天上 ・思考も無思考もない天上
最後の四つの天上は、きわめて驚くような世界です。この形のない天上における最初の瞑想では、形のある世界から、私たちのマインドを切り離し、無限のスペースと一つになります。 最後の瞑想では、私たちのマインドを、意識に込められている思考と、非存在の無思考からも、切り離します。 これらの瞑想は、静寂さと、清浄さと、生まれることのない状態へと、導いてくれるでしょう。これらの天上界を超えたところに、カルマを超えた、仏の世界が存在しているのです。
お釈迦様は、転生輪廻の有り様を説かれました。この輪廻のサイクルは、無明に始まり、老死で終わります。 無明とは、悉曇でアヴィディアと言い、教えのない状態、無知という意味。これは実は、意識の始まりでもあります。それは、最後には老死を迎え、また次のサイクルの転生輪廻へと続きます。 このプロセスには、十二の段階があることから、十二因縁と呼ばれています。 ここでは、この十二の段階を、密教的な悉曇の波動を使って、吟味していきます。転生輪廻を超える鍵となることでしょう。
瞑想内容 @ 無知の段階 A 思考が形成される段階 B 意識が生まれる段階 C マインドと物質の段階 D 感覚の扉が開かれる段階 E 触覚が生じる段階 F 感じる感覚の段階 G 渇望する段階 H しがみつこうとする段階 I 存在そのものになる段階 J 誕生する段階 K 老死を体験する段階
悉曇文字で書かれたものには、象徴文字のような、特別な記号が挿入されています。それは、悉曇文字で書かれた、御真言や、ダラニと呼ばれる長い御真言、文章を読んだり唱えたりする前・最中・後に、どのような瞑想の技能を使うべきかを、示しています。
例えば、ある象徴文字は、その真言を体験する際に、「イ」という悉曇文字を思い浮かべ、意識をその波動の根元に向けるよう指示しています。悉曇象徴文字を使って、みなさんの意識をさらに深められるようデザインされています。
悉曇(しったん)とは梵字で知られる文字であり、太古より、悟りを求める僧侶によって使われてきました。 「子音編」では、四つの聖なる経典のもつ視点と、悉曇の子音が、その経典のもたらす道をどのように構築するのかを探ります。 悉曇の子音は、宇宙を創生する深遠なる波動であり、母音は、意識の中に流れを生み出すシステムそのものです。このシステムを「意識の状態を変容する」プロセスと呼んでいますが、「母音編」では、サイクルの順序と時系列の中で、それがどのような動きをするのかを、深く探ります。 これらは、参加者の多くが、凄いと太鼓判を押すセミナーの一つとなりました。その理由は、私たちの悟りへの歩みが、この地上に戻る必要のないレベルに至るだけの解脱(げだつ)で終わるのではなく、転生輪廻のサイクルを超えた向こうには、想像を超えたさらなる現実が、数多くあることを垣間見せてくれるからなのかもしれません。 この画期的な発見が、瞑想を楽しんでいるうちに、サラリと体験できることも、驚きです。 このシリーズは、私たちの永遠の生命力の流れにも、インパクトをもたらす程の、かけがえのない体験となるでしょう。
「第1弾:子音編」 「第2弾:母音編」
ここでは、新たに二つの経典を探り、悉曇がどのように捉えられているのかを学びます。 異なる経典に見出される視点を学ぶことは、私たちに、気付きをもたらすだけでなく、深遠なレベルから、意識を拡げてくれることが分かりました。 悉曇は、私たちの視点に基づいて、現実を作り出します。ここで学ぶ各経典の数々は、そんな悉曇への基礎的な関わり方を示しています。それぞれの経典は、私たちがそれを使って、どのように現実に可能性を生み出せば良いのかを、提示してくれています。ここに人類の遺産ともいえる叡智が見出されるでしょう。
ここでは、 聖なる経典においても、ごく僅かに触れられているだけの二極を超えるという深秘なレベルを、引き続き探るため、新たに二つの経典を探り、悉曇がどのように捉えられているのかを学びます。 悉曇は、本来不二であり、その純粋な波動は、私たちの身体と心を、不二のエネルギーで満たしてくれます。
この純粋な波動が、光とやりとりを交わすとき、初めて光と闇に分離されます。人類は、この分離に良し悪しをつけることに執着してきたことから、光は善、闇は悪と決めつけてきました。 しかし輝く生命力には、その両方を内包する、分離を超えた純粋な波動が必要です。 悉曇の基礎編のレベル1では、人として悉曇を体験しました。レベル2では、悟った存在として体験しました。 さあ今度は、その波動を、二極を超えたところに、錨を降ろす時です。画期的なステップとなるでしょう。