2001年10月掲載分
はじめに
 
 
1974年当時、私は非営利団体であるコミュニティーの組織で働き始めて、4年目を迎えていました。その頃は、仕事だけにフォーカスを当てていて、週に84時間仕事をしていました。ちなみに、これを7日で割ると、1日12時間、週7日働いていたことになります。私を含めた経営陣の全員が、このペースで仕事をしていたので、特に長時間だとも思っていませんでした。
 
ある日のこと、私は、州知事のオフィスから来た要人とミーティングをしていました。その席では、当方の組織について、またその目標についての話し合いがなされており、その質疑応答にあたっていた私は、提議されるどのような問題にも、難なく対処していました。当時の私は、家族が集うパーティーに出るくらいで、仕事がすべてといった生活をしていましたので、仕事については、知り尽くしていたと言うか、どんなプロジェクトでもやり遂げていました。
 
そのミーティングが終わっったところで、世間話を始めました。その会話の中で、政府の要人が私にこんなことを尋ねました。最近出た何々という本に、とても面白いアイデアが紹介されていたが、知っているかというものでした。ところが、私の頭は、この話題の切り替えに付いていくことができないばかりか、その本に書かれているアイデアを説明してもらった後でさえ、一言もコメントすることができないのです。仕事の分野に関しては、完璧なほど、マスターし尽くしていた私は、仕事に付いてならどんな些細なことでも、国際レベルでのテーマでも、鋭い視点を提供できるのに、この1冊の本に紹介されている新しいコンセプトに、自分の視野を広げることができない程、柔軟さを失っていたのです。数年前の自分なら、恐らく自分の意見を難無く話していたことでしょう。「一体自分はどうなってしまったのか」と、ア然としてしまいました。
 
その夜家に返った私は、1ヶ月に一冊、SF小説を読もうと決意しました。そして、それから2年というもの、毎月1冊の本を読み続けました。毎月1冊を超えることはなく、いつも1冊のペースでした。常に、数カ月先に読む小説も準備して、手許に置いていました。それでも、読むのはいつも月に1冊だけでした。
 
しばらくその習慣をつづけた結果気付いたことは、確かに自分が多少柔軟になったようには感じましたが、まだどこか凝り固まった自分があるのです。そこで、1ヶ月に1冊と言う「形」を手放すことにしました。そして、私を何らかの形で拡張させてくれるにぴったりの「出来事・活動・本」を、少なくとも月に1回は行うというふうに、変えました。
 
一旦特定の「形」、私の場合は本を読むということを手放してみると、あたかも自分を取り巻くすべてのことが、私の意識を拡張するために何かを教えてくれているようでした。
レストランに入って、そこに置いてある新聞に目をやると、今自分が従事しているプロジェクトに応用できるようなアイデアを載せた記事があると言った具合です。それは、新たなレベルに、自分が広がっていく感覚でした。
 
目に見える形というのは、私たちの中にある概念を形式化させているにすぎないのだと、気付くようになりました。そしてそれが自分の一部になると、何を見てもその本質を全ての中に見い出させるようになるのです。
 
今月は、自分が選んだ形を完全に自分のものにし、形というものを通じて、自分の全ての分野に実現させる時です。
来月は、それを手放し、形を超えた人生の一部とする時です。
 
 
 
 
2001年10月のエネルギーの波と流れ
 
 
今月は、自分の健康、長寿、活力を増すためにできることを、形にする時です。
 
先月(9月)は、輝く生命力を可能にするエネルギーの大きなサイクルにとっても、又、自分の人生にとっても、形を設定する時でした。実際に変化を生み出す前に、どのような形にするか決める必要があったわけです。先月は、そんな意味から、最適な形を設定できるエネルギーに満ちていました。
 
今月(10月)は、実現したいものを形にする時です。自分が本当に望むことを宇宙に知らせ、その意図を明確にする時です。これは、生活のどの側面に応用しても構いませんが、今年のエネルギ−の流れにあてはめることで、人生に大きなインパクトをもたらすことが可能となるでしょう。
 
例えば、これまでに様々に試した健康増進のための工夫の中で、どんな食生活が自分に相応しいか、どのような運動が適しているかを見定めたのが、先月とすれば、今月は、自分の選んだ形を使って、それを実行に移すことで、本当に求めている「輝く健康を形にする」時なのです。例えば運動であれば、自分の見つけた運動を定期的に行うことで、エクササイズをすることが日課になったり、身体が運動をすることを覚えて、それを欲するようになるといった具合です。
 
 
求めることを形にすることは、地上に生まれ学びにきた重要なレッスンの一つです。
 
 
心と頭が一つとなっていれば、
輝く健康を形にすることは、シンプルなのです。
 
しかし往々にして、想う心と考える頭が、別方向に動いてしまいます。そんな時、病気と
不快感が生じるのです。
 
ここで大切なことは、自分が選んだ健康のための工夫を実行する時、本当に体力を増したいと思っているのか、長寿を楽しみたいと願っているのか、自分の心を明瞭にしておくことです。そう言うと、誰でも健康でいたいはずだと思われるかもしれませんが、実際には、不健康であったり、本調子でないことを理由に、「自分のベストが尽くせなくても仕方がない」とか、「もうこれ以上頑張れない」とか、「もう新しいことに挑戦できない」といった、人生から逃げる口実を作っていることが多々あるのです。健康でないことを口実にしている自分の心は、健康-反対派の自分なのです。みなさんは、どうでしょうか。心では健康でありたいと願う一方で、頭では、自分の不健康さを口実に利用していないでしょうか。心と頭が一団となってこそ、輝く健康が形になるのです。
 
来月は、その自分の意図を手放す時です。執着を手放して初めて、最高の道という形で、宇宙は私たちをサポートしてくれるのです。
 
 
 
今月のミニ瞑想
 
 
最初に、自分が知りたいと思うこと、探りたいと思う分野、ここでは特に自分の輝く健康に関すること紙に書き出します。書き出す内容は、具体的な方が効果的ですよ。疑問点が漠然としていると、答えも漠然としたものになるからです。
 
もちろんバランスも大切です。時には、全体像をつかむことも大切ですし、時には詳細に目を向けることも大切ですから。
 
 
瞑想は初めてだと言う方は…
 
 
 
まず心と身体をリラックスさせられるような環境を整えましょう。
 
座り心地のよい椅子やクッションなどを上手にとりいれて、背骨が楽に伸びている状態を作ってあげましょう。座っても、横になってもよいでしょう。寝てしまうように思える場合は、座った姿勢をお勧めします。椅子に掛けても、床に座ってもよいのです。
 
服装も、身体を締め付けないような、楽なものがよいでしょう。
 
しばらくの間、誰もじゃましないように、家族の人に声を掛けておいたり、電話を留守伝にしておくのもよいでしょう。
 
ムード音楽として、このホームページで紹介しているような、心休まる音楽を、静かに流すのもよいでしょう。
 
さあ、環境作りができました。
 

 
完全にリラックスしてみましょう。
ゆったりと身体を緩め、深い呼吸を2・3回繰り返します。
 

 
深い呼吸と共に、みなさんの意識は自然に、高い次元へ、高い次元へと導かれていきます。やがて、みなさんは、輝く健康を修得したマスター達がたくさん集った、美しいお花畑にいると想像してみましょう。多く集ったマスター達の中でも、特に1人のマスターに引かれることでしょう。そのマスターに、「自分の輝く健康をサポートするために、今日どのようなことを形できるのか」尋ねてみましょう。そして、そこで得たアイデアや気付きをメモにとり、実際に実行に移します。
 
誘導瞑想が必要だと感じる方は、このホームページで紹介している「高次の光をチャネルする」や「チャネリング:初級」(CD)などを使うのも良いかもしれませんね。
 
 
 
 
「ライトボディーの覚醒化」修了者であれば…
 
 
 
 
「ライトボディーの覚醒化」の教材に収録されている中にある3つの「光の神殿」の瞑想の1つか、「高次の光をチャネルする」のガイドとつながる瞑想を使い、自分のガイドとつながりましょう。そして、輝く健康を形にするために今日すべきこととは何かを尋ねてみましょう。
 
瞑想で得た洞察やアドバイスを、必ずメモにとり、日常でその洞察に基づきどのような形が最も自分にふさわしいかを探ってみましょう。
 
 
 
 
「ラディエンス:輝く生命力を祝う」参加者であれば…
 
 
 
 
このセミナーのライブセットを聴きます。
 
side8:「 輝く健康を育む」
 
瞑想をする際には、「自分の輝く健康のために、今日、どのような行動をとることができるか」というテーマを意識にいれておきましょう。瞑想中あるいは、特に意識を戻す際に、どのような洞察がうまれてくるかに注意を向けてみましょう。
 
 
 
 
「意識を築く:意識を拡張する」セミナー修了者であれば…
 
 
 
 
「ラディエンス:輝く生命力を祝う」セミナーテープ、又は 「ライトボディーの覚醒化」の教材や、音楽CD「ソースリニューアル」(MM102)を使用するとよいでしょう。
 

 
輝く健康を「今日、形にする」とは何かを意識に入れて瞑想します。
 

 
意識の中に9月のエネルギーを思い起こします。自分の意識を、セミナー自体の持つ意識につなぎます。エネルギーがオープンになり、意識が拡張するのが感じられるでしょうか。みなさんがこの瞑想をされる度に、 私たちは、修了者であるみなさんを意識に入れています。
 

 
このセミナーのエネルギーを深く吸い込んでみましょう。そしてライトボディーの光の空間にどのようなエネルギーのパターンが生まれるかを感じ取ってみます。吐く呼吸とともに、意識を外へと拡げます。完全に息を吐き切ったら、次からの呼吸毎にさらに遠くに意識を拡げられるのを感じ取ってみましょう。呼吸毎に、意識は広がっていきます。これを少なくとも10〜12回行ってみましょう。
 

 
みなさんが関心を抱いたテーマを軽く思い出します。自然に浮かぶ洞察に注意を向けてみましょう。戻るときや、戻ってしばらくの間もその思考に気を付け、生まれた洞察に基づいて実行します。